シェルグ ウルドゥズ社 (日本語で“東方の星”社) 紹介

シルクロードの中継地として栄えたアゼルバイジャンはブドウの発祥地のひとつといわれ、伝統的にワイン造りが行われてきました。 ソ連時代、アゼルバイジャンは15の共和国の中でブドウ栽培やワイン醸造のリーダー的存在でした。

しかし、1985年ゴルバチョフ共産党書記長による節酒令で多くのブドウ栽培が停止、多くの葡萄園が閉鎖となります。 その後、ソ連が崩壊し、隣国アルメニアとの戦争があり、困難・混乱を極めた時代が続きます。 戦争の後は、インフラも食料もなく、避難民があふれ、仕事もなく、言葉では表せないほど大変な時代が続いたそうです。

とはいえ、「何かを始めなければならない。またアゼルバイジャンのワイン文化の伝統を消してはいけない。」との想いから ワイナリー"シェルグ ウルドゥズ"は2002年に設立されました。

"シェルグ ウルドゥズ"の所在地は首都バクーより北西約400kmに位置する町シャムキル。 ブドウ栽培に適した石灰質土壌の土地、古代より脈々と受け継がれてきたブドウ栽培およびワイン製造技術を活かして、 ブドウ栽培、ワイン醸造、熟成、瓶詰までを一貫して自社で行っています。

自社農園(110ha)にて年間約3千トンの収穫あり。
栽培品種はアゼルバイジャン固有品種の"バヤン シラ"、コーカサス品種 "ルカツィテリ"、"サペラヴィ"他、 "シラー"、"メルロー"、
"カベルネ・ソーヴィニョン"、"シャルドネ"、"プチ・ヴェルド"等のフランス品種まで。
輸出はロシア向けが主。近年は韓国、中国、アメリカにも輸出されています。

シェルグ ウルドゥズ社は「ブドウ品種を活かした高品質なワインを造る」ことを目指しています。
そのためブドウ栽培は妥協を許さず、害虫駆除には薬剤ではなく虫取りかごを使用、病害に対する薬剤も最低限に抑え、 収穫前6週間は一切の薬剤の使用禁止を徹底しています。 またブドウ1本1本を丁寧に見て歩き、生育具合に目を配って作業しています。 地域に根差したワイナリーでもあり、毎年の収穫では地元の主婦たちが作業員として活躍。 従業員はもちろん、その一人一人が“ワイン造りの文化に携わっていること”に誇りを持ち、喜びを感じ、 ヨーロッパの国々より遥か昔、8000年前からワイン文化があったと言われるコーカサス地方の「原点ともいえるワイン」の味わいを 沢山の人に楽しんでもらいたいと心から願っています。

シェルグ ウルドゥズ社のサイトはこちら(アセルバイジャン語)
動画もご覧下さい

アゼルバイジャン共和国について

アゼルバイジャン共和国はコーカサス地方にあり、東はカスピ海に面し、 北はロシア、
南はイラン、西はグルジアとアルメニアに挟まれている。
カスピ海に面した地域は温暖湿潤気候、南部地域はステップ気候だが、 内陸部は乾燥し、
標高により様々な気候が見られる。
面積は86,600km²。北海道よりやや大きい程度。首都はバクー。

人口は940万人、公用語はアゼルバイジャン語。宗教は主にイスラム教シーア派。
通貨は“マナト”(1マナトは約0.78USD)。
主要産業は石油、天然ガス、石油製品、鉄鉱等。
「城壁都市バクー、シルヴァンシャー宮殿、及び乙女の塔」が2000年、
「ゴブスタンの岩石芸術の文化的景観」が2007年に世界遺産に登録されている。

国旗と国章


青:チュルク民族や共和国の国家言語
赤:社会の近代化政策と民主主義の発展
緑:イスラム信仰
三日月はイスラム教国、八芒星はチュルクの8部族を表す。


国章は楯をかたどっている。アゼルバイジャンには天然ガスの炎が絶えることなく燃え続ける
"永遠の火"が何ヶ所にもあり、「火の国」と呼ばれる事から中心には炎が描かれている。
国章に使われる色は国旗に用いられている色。
右下に豊潤な土地のシンボルとして小麦の穂が描かれ、左下に国家の強さを象徴する樫の枝、
その枝につく実は長きにわたる共和国の活動を表している。
国名は古いアゼルバイジャン語でazerは「火」を、baijanは「守る者」を意味すると事に由来する。(国名由来に関しては諸説あり)

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